君の為なら命をかけても・・・

2009年11月24日 18:18

自慢じゃないが
私の甥っ子は可愛い。



末は
J事務所が放っておかないだろうって程に可愛い。



ただし
一人っ子のせいか
周囲が
世話を焼き過ぎるせいか
大人しく
少々 引っ込み思案のようで
叔母さんとしては心配である。



同じたんぽぽ組の子に
意地悪されてはいないだろうか?
育ちの悪い子に
変な遊びを教えられてはいないだろうか?



叔母さんは心配で堪らない。



先日
そんな甥っ子と
デパートのおもちゃ売り場へ行った。
ウルトラマンに夢中の甥っ子に
何かおもちゃを買ってあげようと思った。



この叔母さん、
殆ど
若い燕(甥っ子)に貢ぐ
”お財布係”と化しているのだが
愛する甥っ子が相手なら それも幸せである。



そんな時 事件は起きた。



甥っ子が
おもちゃ売り場の
おもちゃで遊びたいと言うので
少し離れた椅子に座り
コーヒーを飲みつつ
その様子を見守っていた時のこと。



どこかのクソガキが
甥っ子の手にしていたおもちゃを奪い取り
その上
身体を突き飛ばした。





−−−:(;゙゚'ω゚'):!!!





甥っ子は
そのまま
尻もちをついて泣き出した。





−−−こぉ−のクソガキめ:(;゙゚'ω゚'):!!!





叔母さんは
自分自身の事より
甥っ子の事となると
本気になれる。 熱くもなれる。



こんな
天使のような甥っ子を
傷付ける輩は
子供だろうとも許さない。



怒りで
赤鬼の如く
顔真っ赤にさせた叔母さんは
肩をも怒らせ クソガキに歩み寄る。



なるほどねぇ・・・
生意気そうな子・・・
育ちの悪そうな子・・・



あぁ
もしや この子、
私の甥っ子が
あまりに可愛いからって
嫉妬したんじゃないかしら?



いやいや。
それでも
悪い事は悪い事だと
教えなければならない。



あ、
でも ちょっと待て。
叱り飛ばす前に
そのクソガキの親が近くに居ないかを確認する。



他人から見ると
どんなにも可愛くない子供だって
その親にとっては天使である。



親である自分達が言う分はいいとして
他人から叱られるのは 面白くない筈である。



なので
その親と揉めるのを避ける為にも
クソガキひとりの時を狙って言い聞かせなくては。



(単に 親が怖いだけだったり。)



叔母さん
甥っ子を抱き寄せ
クソガキを睨み付ける。



甥っ子は
まだ
ショック状態が続いているのか、
可愛いお顔をくしゃくしゃにして
大きな瞳からは
大粒の涙をぽろぽろと流し
私の手をギュッと掴んでいる。



(あーん可愛い。 あーん愛しい。)



うんうん。
甥っ子よ、
叔母さんに任せなさい。



悪い子は
叔母さんが
退治してあげるから。
叱って言い聞かせてあげるから。



そして
この先も
あなたの身に何かがあったら
叔母さんが命がけで守ってあげるんだから。



だから
この先も
いつまでだって
叔母さんを頼りにしていいんだから。 ね。



甥っ子にとっての叔母さんの真価が
問われている気がした。



クソガキにずかずかと歩み寄る。





「ちょっと君ねぇ!!!」





・・・・・





しかし その時



「すみませぇーん。」



あいた。 しまった。



クソガキの母親が
どうやら見える範囲に居たようだ。



「すみません。
この子 何か乱暴したんじゃないですかー?」
遠くから大慌てで こちらへ向かってくる。



ふ、ふん。
見たところ
ヤンキーっぽい母親でもなさそうだし
ここはひとつ
「うちの子(違) 突き飛ばされたんですけど!!!」って言ってやろうか。



そして
この子にも
譲り合いの気持ちとか
お友達に乱暴しない事とか
親から言って聞かせてもらわなくては。



もしも
甥っ子が
突き飛ばされた拍子に
頭でも打っていたなら大変だものね。





・・・・・





う、うん。



叔母さん
確かにそう思ったの・・・
確かにそう思った筈なのだけど・・・



その若いお母さんが
目の前に来て



気付いたら



「いーぇいーぇ。
とーんでもない。
この子も
譲ってあげたらいいものを
おもちゃを手から離さなかったんですよー。
喧嘩しないで
ふたりとも仲良く遊ぶんだよ。 ね?
ほら、〇君(甥っ子)ごめんなさい、しなさい。 ね?」



なーんて
言っちゃってた。
よりによって
愛すべき天使を悪者にしちゃってた。



まだ泣いている甥っ子の頭を
少しだけ力を込めて撫でた。



もう解ったから。
もう泣きやめよ。
そんな想いを込め ほんの少し力を込めた。



その時
私を見上げた甥っ子の目に
一瞬 不信の色が見えた。



叔母さんを
一瞬 軽蔑した目で見たような気がする。



甥っ子よ 許して・・・



こんな
叔母さんを許して・・・





だって





だって





そのお母さん
目の前で見たら
めっちゃ可愛かったんだもの。






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